佐藤クラシックギター工房訪問記

先日、今私が使っている佐藤クラシックギターの工房へお邪魔してきました。色々とお話を伺ったので備忘録として書いていきます。

佐藤クラシックギター工房訪問記1

私の愛用しているギター佐藤剛さんのお宅にお邪魔してきました。佐藤さんは元浜松市楽器博物館学芸員と言うことで、ギターに限らずピアノ、ヴァイオリンなどはもとより、民族楽器や邦楽器、各種音具まであらゆる楽器に精通しており、楽器にまつわる様々な興味深いお話しをうかがいました。

 

忘れてしまいそうなので、備忘録としてこのブログに紹介しておこうと思います。

 

佐藤さんはギター職人でありながら、ご自身もギタリストとして様々な演奏会に出演されており、製作家、演奏者両方の立場を分かって下さり、またサンプルのギターや持ち込んだ自分のギターもしっかりとプロの腕でデモンストレーションして下さり、各楽器の特徴をはっきりと知ることができました。

 

佐藤さん曰く、ネックのサイズ、弦高などは購入者自身が実際に弾いてみて、自分の感じたことを製作家に伝える必要がありますが、音についてはある程度自分で選んだ後は、自分で弾くと意外に客観的に判断できなかったり、自分の技量のせいもあり、その楽器本来の音を鳴らし切れていないことも多くあるので、上手い人に弾いてもらい、それを客観的に聴く方が楽器の特徴が分かるとのことでした。

 

私は今まで楽器を選ぶ際に常に自分で弾くだけでしたが、たしかに演奏会などで聴くのは聴衆で、自分より聴衆にどのように聞こえているかの方が大事ですから、ごもっともな意見でした。